IoT, OTのセキュリティ脅威
更新日:2024.09.29 投稿日:2024.09.30 サイバー脅威
今のデジタル社会では、Internet of Things(IoT)やOperational Technology(OT)が、急速に普及しています。IoTは私たちの生活に溶け込んでいて、スマートホームやウェアラブルデバイスなど、便利さを提供してくれています。一方、OTは製造業やエネルギー管理などで業務の効率を高める重要な役割を果たしています。しかし、こうした技術の広がりに伴って、セキュリティのリスクも増えてきています。この記事では、IoTとOTに関連するセキュリティ脅威とその対策について見ていきます。
IoTのセキュリティ脅威
スキャナー、プリンター、カメラなど、組織内に存在する一見無害に見えるIoTデバイスも、攻撃者にとっては重要な侵入口となり、無数のデバイスが潜在的なリスクとなっています。特に、Miraiボットネットのような攻撃では、IoTデバイスを感染させ、膨大な数のデバイスを制御してDDoS攻撃を引き起こすことがあります。
主な脅威
- デバイスの脆弱性:PCに比べてセキュリティ機能が不十分であることが多く、簡単に攻撃される可能性があります。
- 不適切な設定:デフォルトのパスワードを変更していないなど、不適切な設定がセキュリティホールとなります。
- ネットワーク侵入:IoTデバイスが攻撃者のネットワーク侵入の足がかりとなる可能性があります。
- データ漏洩:センサーから収集された大量のデータが漏洩する危険性があります。
- DDoS攻撃:乗っ取られたIoTデバイスが大規模なDDoS攻撃に利用される可能性があります。
OTのセキュリティ脅威
OTは、エネルギー、水道、化学、製造、輸送などの重要インフラで使用される制御システムを指します。これらのシステムのデジタル化とクラウド化が進む中、セキュリティリスクも高まっています。
主な脅威
- レガシーシステムの脆弱性:OTでは古い制御システムが使い続けられていることも多く、攻撃に対して弱い傾向があります。
- IT-OT統合によるリスク:ITシステムとOTシステムが統合されることで、攻撃の影響が広がる可能性があります。
- サプライチェーン攻撃:サプライチェーンを通じて侵入し、重要インフラが狙われる攻撃が増加しています。
- ランサムウェア:制御システムがランサムウェアに感染し、業務が停止するリスクがあります。
- 内部脅威:従業員や請負業者による意図的または偶発的な脅威も見逃せません。
IoTおよびOTのセキュリティ対策
IoTとOTのセキュリティ脅威に対処するためには、包括的なアプローチが必要です。
主な対策
- デバイスとシステムの可視化:ネットワーク上のすべてのデバイスとシステムを把握し、監視することが重要です。
- 強固な認証とアクセス制御:デフォルトのパスワードを変更し、多要素認証(MFA)を導入することで、不正アクセスのリスクを低減できます。また、最小権限の原則に基づき、機密データや重要な機器へのアクセスを制限することが重要です。
- セキュリティポリシーの策定と実施:組織全体で一貫したセキュリティポリシーを策定し、徹底することが必要です。
- 脆弱性管理:定期的な脆弱性スキャンとパッチ適用を行い、システムを最新の状態に保ちましょう。
- 暗号化:データの暗号化により、情報漏洩のリスクを軽減します。
- セキュリティ監視:リアルタイムで監視し、異常を早期に検出して対応できるようにします。
- インシデント対応計画:セキュリティインシデント発生時の対応手順を事前に策定し、訓練を行うことが大切です。
- 従業員教育:セキュリティ意識向上のための定期的な教育と訓練を行いましょう。
まとめ
IoTとOTは、現代社会に不可欠な重要な技術ですが、それらを狙ったサイバー攻撃も活発化してきています。デジタル化時代の新たな課題として浮上してきたこれらの脅威に効果的に対処するためには、技術的対策だけでなく、組織全体でのセキュリティ文化の醸成も不可欠です。経営層から現場の従業員まで、全員がセキュリティの重要性を理解し、日々の業務の中でセキュリティを意識することが求められます。
IoTとOTのセキュリティは、組織の事業継続性と競争力に直結する重要な要素です。適
IoTとOTは、私たちの現代社会に欠かせない重要な技術ですが、それに伴ってサイバー攻撃も増えてきています。こうした新たな脅威に対処するためには、技術的な対策だけでなく、組織全体でのセキュリティ文化の醸成が不可欠です。経営層から現場の従業員まで、全員がセキュリティの重要性を理解し、日常業務においてもセキュリティを意識することが求められています。
IoTとOTのセキュリティは、組織の事業継続性や競争力に直接関わる重要な要素です。適切な投資と継続的な取り組みにより、最新の脅威動向を把握し、対策を更新し続けることが大切です。
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