ゼロデイ攻撃から企業を守る5つの方法
更新日:2024.09.17 投稿日:2024.09.17 サイバー脅威
サイバー攻撃の中でも特に厄介な「ゼロデイ攻撃」。その名の通り、この攻撃は、脆弱性が見つかってから対策が取られるまでの「ゼロ日目」に行われるため、防ぐのが非常に難しいとされています。今回は、ゼロデイ攻撃とは何か、そして企業がそれに対抗するための具体的な5つの方法をご紹介します。
ゼロデイ攻撃とは?
ゼロデイ攻撃とは、ソフトウェアやシステムの「未知の脆弱性」を狙ったサイバー攻撃のことです。通常、ソフトウェアに問題(脆弱性)が見つかると、開発者が修正プログラム(パッチ)を提供して対策を講じます。しかし、ゼロデイ攻撃は、このパッチがリリースされる前にその脆弱性を悪用するため、攻撃が始まるまで企業は何もできないことが多いのです。そのため、ゼロデイ攻撃は特に危険視されています。
ゼロデイ攻撃から企業を守るための5つのポイント
1.ソフトウェアの定期的な更新を徹底する
多くのゼロデイ攻撃は、ソフトウェアやオペレーティングシステム(OS)の脆弱性を狙います。定期的にソフトウェアを更新することで、新しい脆弱性に対する修正プログラム(パッチ)をすぐに適用できるようにします。
対策
- 自動更新を設定する:ソフトウェアやOSの自動更新を有効にし、常に最新のセキュリティ対策が施された状態に保ちましょう。
- 定期的な手動チェック:重要なシステムについては、手動でも更新状況を確認し、適用漏れがないように注意します。
2.エンドポイントセキュリティを強化する
エンドポイント(パソコン、スマートフォンなどのネットワークに接続するデバイス)が攻撃の入り口になることが多いため、これらのセキュリティ強化が重要です。
対策
- 次世代アンチウイルス(NGAV)を導入する:AI(人工知能)や機械学習を使ったセキュリティソフトを導入することで、未知の脅威も検出しやすくなります。
- エンドポイント検出と対応(EDR)ツールを活用する:EDRツールを使って、エンドポイントの動作を常に監視し、異常があればすぐに対応する体制を整えます。
3.セキュリティパッチの管理を徹底する
セキュリティパッチは、ソフトウェアの脆弱性を修正するためのプログラムです。これらを迅速に適用することが、ゼロデイ攻撃のリスクを最小限に抑えるための基本です。
対策
- パッチ管理ツールの導入:すべてのシステムが最新の状態に保たれているかどうかを確認するためのツールを導入し、効率的に管理します。
- 緊急パッチの適用手順を確立する:緊急時には、速やかにパッチを適用できる体制と手順を社内で整備しておきましょう。
4.セキュリティ情報の共有と活用
セキュリティの専門家や他の企業との情報共有は、ゼロデイ攻撃に対抗するための効果的な手段です。新しい脅威についての情報をいち早く手に入れることで、迅速に対策を講じることができます。
対策
- 脅威インテリジェンスサービスを利用する:業界全体の最新の脅威情報を提供するサービスを活用し、攻撃の兆候を早期に検出します。
- 社内コミュニケーションを強化する:セキュリティに関する情報を社内で迅速かつ適切に共有し、全社員が同じレベルの警戒心を持てるようにします。
5.多層防御を導入する
多層防御とは、複数の異なる防御策を組み合わせて、攻撃者が一つの対策を突破しても別の対策で防げるようにする考え方です。
対策
- ファイアウォールと侵入検知システム(IDS)の導入:ネットワークへの不正アクセスを防ぐための仕組みを導入します。
- 多要素認証(MFA)の利用:ログイン時にパスワードに加えて別の確認方法(スマホへのコード送信など)を追加することで、不正なアクセスを防ぎます。
まとめ
ゼロデイ攻撃は、防御が難しいとされるサイバー攻撃の一つですが、基本的なセキュリティ対策を徹底することで、そのリスクを大きく減らすことができます。ソフトウェアの更新を怠らないことや、複数の防御策を組み合わせることで、企業を守るための「壁」を強化していきましょう。早めの対策が、将来の大きなリスクを回避するための鍵となります。
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