2024年の最新サイバー脅威とは?企業が今すぐ取るべき対策

更新日:2024.09.13 投稿日:2024.09.13 サイバー脅威

デジタル技術が進化し続ける中で、サイバー攻撃もますます高度になっています。2024年も、企業を狙う新たなサイバー脅威が登場することが予想されます。本記事では、2024年に注目すべきサイバー脅威と、企業がすぐに実践できる対策をわかりやすくご紹介します。

ランサムウェアの進化:データを人質に取る新しい手口

ランサムウェアとは?

ランサムウェアは、コンピュータやデータを「人質」に取り、それを元に戻すための身代金を要求する悪質なソフトウェアです。最近では、単にデータを暗号化するだけでなく、盗んだデータをインターネット上に公開するぞと脅す「二重脅迫」型が増えています。

対策

  • データのバックアップを取る:定期的にデータのコピーを別の場所に保管しておきましょう。これにより、データが人質に取られても簡単に復元できます。
  • ウイルス対策ソフトの導入:ウイルスやマルウェアを検出するソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。新しい脅威にもすぐ対応できます。
  • 従業員の教育:不審なメールやリンクをクリックしないよう、従業員に注意を促しましょう。攻撃の入り口になるのは、よくある「日常的な操作」です。

供給網攻撃:取引先を経由した攻撃の増加

供給網攻撃とは?

供給網攻撃とは、自社と取引がある他の企業を通じて攻撃される手法です。例えば、サプライヤー(供給業者)やビジネスパートナーがハッキングされ、その結果、自社のデータが狙われるといったケースです。

対策

  • サプライヤーとの協力強化:取引先にも強力なセキュリティ対策を求めるようにしましょう。また、定期的にセキュリティ対策を確認するプロセスを設けます。
  • 必要な情報だけを共有する:取引先には、必要最小限の情報しか提供しないようにします。余計な情報が漏れるリスクを減らすことができます。

AIを使った巧妙な攻撃:AIも悪用される時代に

AIを使った攻撃とは?

AI(人工知能)は、サイバー攻撃の道具としても使われるようになっています。例えば、AIを使って人間が作成したように見えるフィッシングメールを大量に自動生成したり、システムの弱点を迅速に見つけたりすることが可能です。

対策

  • AIを使った防御策の導入:攻撃者と同じくAIを利用したセキュリティ対策を取り入れることで、攻撃の兆候を早期に発見できます。
  • 多要素認証の利用:パスワードだけでなく、スマホへの確認コードや指紋認証など、複数の手段でログインを守りましょう。これにより、不正なアクセスを防ぎやすくなります。

クラウドサービスの脆弱性:設定ミスが重大なリスクに

クラウドサービスとは?

クラウドサービスは、インターネットを通じてデータやアプリケーションを利用できるサービスです。便利でコストも削減できますが、設定を間違えると、誰でもアクセスできる状態になってしまうリスクがあります。

対策

  • 設定の見直し:クラウドサービスの設定は、専門家にチェックしてもらいましょう。間違いがないか定期的に確認することが大切です。
  • クラウド専用のセキュリティツールを導入:クラウドの利用状況を常に監視し、異常があればすぐに対応できるようにしましょう。

ソーシャルエンジニアリング:人の心理をついた攻撃

ソーシャルエンジニアリングとは?

ソーシャルエンジニアリングは、心理的なトリックを使って人から情報を引き出す手法です。たとえば、偽の電話やメールでパスワードを聞き出すようなケースが多く見られます。

対策

  • 従業員教育を強化:攻撃者がどのように情報を引き出そうとするのかを学ぶことで、従業員がだまされにくくなります。
  • メールや電話の確認プロセスを設ける:重要な情報を共有する前に、相手が本当に信頼できる人かどうかを確かめる手順を作りましょう。

まとめ

2024年は、サイバー攻撃がより巧妙になり、多様化することが予想されます。しかし、基本的な対策をしっかりと実施し、定期的にセキュリティの見直しを行うことで、企業の安全を確保することが可能です。

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