セキュリティは“伝える力”で決まる

経営層を動かす「技術」とは、プレゼンでも営業でもない

更新日:2025.04.08 投稿日:2025.04.08 情報セキュリティ

執筆者:VNW事務局 コラム担当

セキュリティ対策が通らない。

リスクを訴えても、経営層の反応は鈍い。

「大丈夫か?」「予算はどれだけかかる?」と聞かれるだけで、何も前に進まない。

──それ、あなたの提案が悪いわけではありません。

「伝え方」が“技術寄りすぎる”だけです。

今回ご紹介するのは、技術者が苦手としがちな「経営層への伝達」を設計するための実践書

セキュリティの正しさを、「伝わる言葉」に翻訳するスキルを磨く一冊です。

技術は正しい! でも、なぜ通らないのか?

セキュリティエンジニアが直面しがちな課題、それは「本質的に正しいことを言っているのに、相手が動かない」という壁です。

経営層から見れば、セキュリティはコストです。

対して現場の技術者は、日々ギリギリのリスクと向き合っています。

この“見えている世界の違い”を、つなぐ人がいなければ、正しい対策も永遠に採用されません。

本書はそのギャップを埋めるために、「伝え方」を論理的に解説しています。

本書の特徴:「経営層が動く」提案の作り方

本書は、以下のような“セキュリティ提案のボトルネック”に悩む方に向けて書かれています。

  • 「リスクは高い」と説明しているのに、なぜか通じない
  • 技術的な情報はあるが、意思決定につながらない
  • プレゼンや説明の場で、途中から話を遮られてしまう

これらの課題を解決するために、本書では「技術の翻訳力」として、次のようなポイントを提示しています。

  • “ビジネスインパクト”を先に語る(=経営層が気にするのは影響範囲と損失額)
  • 選択肢と判断軸をセットで提示する(=Yes/Noではなく、意思決定を“設計”する)
  • 技術ではなく“ストーリー”で伝える(=理屈よりも「なぜそれが必要か」を物語で示す)

この本を読むべき人

  • 経営層への提案が苦手なセキュリティ担当者
  • セキュリティの必要性を社内にうまく浸透させられないリーダー層
  • リスク管理の重要性は理解しているが、会議で説得に苦戦している人
  • セキュリティの“価値”を伝えたいが、言語化に悩んでいる中堅・マネジメント層
  • 「現場の正しさ」が、経営判断で跳ね返される経験をしたことがあるすべての人

提案は、技術ではなく「翻訳力」で通す

経営層を動かすには、恐怖を煽るのでも、技術を並べるのでもありません。

必要なのは、「何が起きたら、どれだけ困るか」を、相手の言葉で語れる力です。

本書は、セキュリティの提案を「通す」ことに真正面から向き合った、稀有な一冊です。

伝え方で損をしないために。

セキュリティを「止める側」ではなく「進める側」にするために。

あなたの現場にこそ、この視点が必要です。

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