セキュリティ“対応者”から、“戦略設計者”へ
今、セキュリティ担当者に必要なのは「SC思考」だ
更新日:2025.04.01 投稿日:2025.04.01 情報セキュリティ
執筆者:VNW事務局 コラム担当
「セキュリティエンジニアとして、もっと上流から関わりたい」
「毎日インシデント対応に追われて、設計や戦略を考える余裕がない」
「本当に必要な対策が通らない。技術だけでは足りない気がしている」
そんなふうに感じているなら──今こそ“思考”を見直すタイミングかもしれません。
今回ご紹介するのは、現場経験から生まれた独自フレームワーク「SC思考」に基づいた実践書です。
なぜ今、「技術だけでは通用しない」のか?
サイバー攻撃の手口は日々巧妙になり、対策技術も進化しています。
それにもかかわらず、インシデントは後を絶ちません。
なぜでしょうか?
実際に発生している多くのセキュリティ事故は、「技術の欠陥」ではなく、「判断のミス」が原因です。
- リスクの優先順位を見誤った
- 攻撃者視点を持てなかった
- 経営層にうまく伝わらず、意思決定が遅れた
こうした“思考の抜け”が、深刻なセキュリティインシデントにつながっているのです。
「SC思考」とは、セキュリティの本質を見抜くための3つの視点
本書で紹介されている「SC思考」は、著者が現場の第一線で体系化した、セキュリティにおける本質的な思考フレームワークです。
単なる設定対応や技術習得にとどまらず、以下のような構造的な視点を育ててくれます。
- セキュリティの目的は何か?(=何を守るべきかの定義)
- 現場・経営・運用の“文脈”をどう読むか?
- どこまで対策すれば十分なのか?という合理的判断
こうした問いを考える力こそが、これからのセキュリティエンジニアに求められているのです。
この本を手に取るべき人とは?
セキュリティチームに配属されたばかりで「何から学べばいいのか」迷っている人
構築や運用を担っているが、セキュリティ設計まで関わりたいと考えている人
リスク分析や経営コミュニケーションに課題を感じている中堅エンジニア
資格や技術知識は学んできたが、「実践での活かし方」がつかめていない人
属人化ではなく、組織で守るセキュリティを設計したい人
「単なる技術者」で終わらないために
この本は、セキュリティを「設定」ではなく「設計」として捉え直す一冊です。
攻撃者の視点でリスクを読み解き、組織の文脈の中で対策を組み立て、経営と技術をつなぐ判断を導く。
そんな構造で守る”プロフェッショナルになるための、最初の一歩となるでしょう。
書籍情報
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